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小城市職員が難関「技術士」合格
kei-zu様経由で、次の記事を知りました。

小城市職員が難関「技術士」合格 県内市町で初
佐賀新聞 2009年06月14日
 小城市職員の大坪大介さん(35)が、県内の市町職員としては初めて国家資格の「技術士」に合格した。合格率十数%の難関で、大坪さんは5度目の挑戦で突破。「市民に信頼される技術者になりたい」と、業務にさらなる情熱を燃やしている。

 素晴らしいことで、私も感動です。合格率10数%の難関試験に5回も挑戦する持続力も素晴らしければ、「下水道事業には多額の税金を投入する。1円も無駄にしないため、常に最良の判断ができるよう技量を高めたい」と資格取得を決めた、という志も公務員として模範的です。
 事務職の場合でも、昇任試験があったりします。これについて、所属により業務に繁閑があり昇任試験は不公平だという意見を聞いたりしますが、私はそうは思いません。業務に必要な知識や判断力を問う試験ならば、通常業務の繁閑に関わらず誰もが修得すべき内容のものだという意味では公平だからです。
 実は、本市にも技術士の有資格者である土木技師がいます。彼から技術士のテキストを譲って頂いたのですが、その中には、なんと「人的資源管理」の項目もありました。私の専門とする分野ですが、テキストのその内容はかなり詳細に亘るもので、専門分野の奥深や技術士が難関の資格であるということは容易に想像できました。
 本市の建築技師の場合ですと、自腹で専門学校へ通い、一級建築士の資格を取得します。その結果として建築主事に任命され、大きな責任を負うことにもなります。それでも資格を目指して時間と金をかけて勉強に勤しむ姿勢は、事務屋も見習わなければならないところだと思います。
 事務屋の場合、行政実務を通じて財政的視点、法律的視点、行政的視点等からのものの見方、仕事の進め方や構成の仕方を経験的に身に付けていきます。行政規模が大きくなればなるほど、それらの視点について複雑で詳細、かつ、専門的な力が求められますが、特に行政的視点からの判断力の獲得は非常に困難です。これに係る知識は、非常に抽象的でノリッジマネジメントも難しいものです。しかし、このノウハウを知識化し、組織内で学習効率を高める努力をすることは、個々の職員の職能を高めるためにも必要な人事施策ではないでしょうか。
(記事続き) 
 技術士とは「技術士法」に基づく国家資格で、「機械」「建設」など21部門。下水道課に勤務する大坪さんは「上下水道部門」を受験、3月に合格通知が届いた。

 資格の取得には4~7年の実務経験が必要となるため、さまざまな部署に異動する自治体職員には取得が難しい。日本技術士会佐賀地区代表幹事の宮副一之さんは「業界関係者が目標とする資格」とし、大坪さんの努力をたたえる。

 大坪さんは「下水道事業には多額の税金を投入する。1円も無駄にしないため、常に最良の判断ができるよう技量を高めたい」と資格取得を決めた。受験勉強は平日1~2時間、休日は5~6時間を費やした。

 「家族、特に妻には迷惑をかけた。これからは、家族サービスをする時間が十分に取れるかな」と笑う。目標は「父たちが泳いだようなふるさとの川の再生」。“ホタルの里”小城を、「もっと美しいまちに」と思い描く。
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(非公開コメント受付中)

この町職員さま、大したモンです。

技術士は私も考えています。
(一次試験は取得済)
建設部門の「河川・砂防・海岸」で、小ネタはあるんであとは大モノを一つ作ってからと思ってます。
しかし、この分野に該当する仕事が無いんです。(^^;)
(今持ってるんは、港湾と道路の仕事だけです。)

民間企業なら、こーゆー資格が、給料の反映されるんですがねぇ。
わが県では、資格を取ったらお祝い金が出ます。
このお祝い金は、給料から天引きされた、土木職員の会から出ています。
きよてぃ様

お久しぶりです。
新しい職場ではいかがお過ごしですか?

> 民間企業なら、こーゆー資格が、給料の反映されるんですがねぇ。

公務員の給与制度って、変なところで形式的には平等なんですよね。
合格したらご連絡くださいネ。
公認内部監査人(CIA)合格しました
 先日は、トラックバックで失礼しました。
 事務屋、監査の公務員として資格に挑戦しておりまして、月曜日にCIA試験の全科目に合格できました。
 取り急ぎ、ご報告申し上げます。
おめでとうございます!
まる様

 ご無沙汰しています。先日は、トラバありがとうございました。
 また、この度は、CIA合格おめでとうございます!大変素晴らしい成果ですね。

 民間に勤めている方には、資格取得のインセンティブが多様にあろうかと思います。たとえば、企業内での雇用の継続や昇進、将来の転職や独立開業などです。
 公務労働者にとっても、必要な知識・技能を獲得するため、また職業人としての潜在能力を高めるといったことが資格取得など自学のインセンティブとして考えられます。
 民間では、エンプロイアビリティの向上も資格取得のインセンティグに上げられますが、公務労働者にはないような感じがします。
 しかし、果たしてそれで良いでしょうか。公務員の場合クビにならないだけで、あるいは給料は年功的に上昇する制度になっているだけで、本当は公務員にもエンプロイアビリティはあるのでしょう。否、あると認識すべきでしょう。
 自学をし、自らの職業人としての潜在能力を高めることができる職員が必要です。たとえ資格取得などの自己研鑽が給与等に反映されなくても、こうした職員がやりがいのある仕事に取り組む環境が整備されていれば、住民サービスも必ず向上するはずです。
 これからもお互いにいろいろなことに関心をもって自ら学び、行動に移して行きましょう。


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プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

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