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Germany 4-1 England
BBC Sportsでは、2010ワールドカップ決勝トーナメント1回戦ドイツ対イングランドのコメントを掲載していました。

その中で、クリス・ワドルのコメントを取り上げてみましょう。
BBC Radio 5 live's Chris Waddle
"It's totally embarrassing. There were 20 minutes when England competed but Germany were the better team technically and tactically."

BBC Radio 5 live's Chris Waddle
"Why don't the FA look at other countries and say 'how do they keep producing this talent?' Where is our Plan B? We haven't got one. The back four can't control the ball, can't pass, we lack so many ideas it's frustrating."

 チーム力も戦術もドイツがイングランドより上だったことを指摘しています。また、イングランドのディフェンスが機能していなかったことにも言及しています。何よりも若手というか、次に続くタレントがいないことを憂いているようです。今のイングランドにはタレントは豊富だと思うのですが、勝負強さに欠けます。クリス・ワドルは既に今後のトーナメントのことを考えています。イングランドフットボールに対する長期的なビジョンを感じさせるコメントです。

 ハーフタイムにおけるドイツの指示は、イングランドの緩いディフェンスラインに対して、カウンターを狙えということもあったでしょうが、他には疑惑のゴールが認められていたとしても、それを跳ね返す点差で勝つということだったでしょう。それがドイツの意地だったと思います。なぜなら、それは1966年大会におけるイングランドのドイツに対する勝ち方と同じであるからです。
 カペッロは、ハーフタイムでディフェンスラインに対してどのような指示を出したのか関心があります。

 なお、元イングランド代表監督のグレアム・テイラーは、今回のイングランドが4-4-2のフォーメーションを採用したことを敗因とするコメントをしていました。しかし、これは素人のコメントでありまったく意味がありません。サッカーにおけるフォーメーションは大事な戦術の一部ですが、フォーメーションで勝敗が決まることはありません。私は、フラットなディフェンスラインの4-4-2のフォーメーションが好きです。これは好みの問題であり、フォーメーションの是非を語るのは愚かなことです。サッカーはシンプルなゲームですが、フォーメーションで勝負が決まるほど単純なものではありません。こんな人物を代表監督にしたから当時のイングランドは勝てなかったのです。

(参考)
杉山茂樹「4-2-3-1」(光文社新書)
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(非公開コメント受付中)

No title
 イングランドは試合開始からGKとDFの連携が悪く特にCBの緩慢な動きをドイツに巧みにつかれたって感じ。確かに若手に勢いのあるドイツに対しルーニー頼りのみのイングランドは負けるべくして負けたように思います。監督の選手交代にもあまり意図が感じられなかったし・・・
 私も「4-2-3-1」~サッカーを戦術から理解する~を読みましたよ。
Re: No title
Yasuojiさま

いつもコメントありがとうございます。


> イングランドは負けるべくして負けたように思います。

悔しいですが、まさしくその通りでした。
ドイツとイングランドの力の差は歴然としていました。
3-1になった時点で試合は終わっていました。
イングランドのヨーロッパ予選もチェックしたのですが、ここまで酷いデキの試合はありませんでした。
それだけ、ドイツのレベルが高く、予選ではこのイングランドの弱点が顕在化しなかっただけだったのだと思います。


> 監督の選手交代にもあまり意図が感じられなかったし・・・

手の打ちようがなかったが、監督の打てる有効なカードは試合が始まれば選手交代しかありません。
しかし、どのカードを切っても結果は同じだったでしょう。
レノンやライトフィリップを投入していても同じ結果だったと思います。


>  私も「4-2-3-1」~サッカーを戦術から理解する~を読みましたよ。

これは内容の是非はともかく、著者の熱い思いが伝わる内容でしたね。
西部謙司氏の「サッカー戦術クロニクル」もよかったです。
プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

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