2008-07-18(Fri)

写真は「イングランド 写真の日々」から「ブサイク林檎」
by ukphotography
「出世より自分の時間大切」名古屋市の昇任試験が閑古鳥
asahi.com 2008年7月16日
名古屋市役所の係長の昇任試験を受ける職員が減り続けている。98年度に1357人いた「行政事務」分野の受験者数は、07年度には522人と、ほぼ3分の1に落ち込んだ。出世より、自分の時間を優先する生活スタイルの変化が大きな理由と市はみている。
「昇任試験のための受験勉強より、子どもとの時間を持ちたい」
ある管理職は部下に係長試験の受験を勧めたところ、こう断られた。
「昇任試験のための受験勉強より、子どもとの時間を持ちたい」
ある管理職は部下に係長試験の受験を勧めたところ、こう断られた。
ある幹部職員の方からご紹介頂いた新聞記事です。
人材の育成の難しさと大切さの両方が、本市にも共通する課題として見えてきます。
本市には昇任試験がありませんから、名古屋市職員のようなことは起こりえませんが、私は昇任試験のための勉強と子育てが両立しえないものだとは考えません。
子供もいつか親との時間を持ちたがらない年頃の時期が来ます。また、受験期が子育ての大事な時期に当たることもあるかもしれませんが、学校の受験と同じで、昇任試験のために必要となる集中的な勉強期間は、職業人生の一時期に過ぎない、ということもいえます。
したがって、これは二者択一の考え方で捉えるべきことではないと思います。それに、出世と家庭を天秤にかける問題でもないと思います。個々の職員が自律的にキャリアパスを描いているのか、という点が大事です。
また、その一方で、人事は組織として人材の有効活用の観点から、職員に対してどのようなキャリアパスを提示できるかが問われます。新卒採用した者を終身雇用するシステムを継続する組織において、この役割と責任は未だ大きいと言えます。
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