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第1回管理職員研修会
 平成21年度管理職員研修会の第1回として実施した磐田化学工業株式会社常務取締役の溝口利徳氏の講演を聴くことができました。経営の第一線で活躍されている方のお話は、非常に現実的で迫力のあるものでした。

 溝口氏の講演で印象的だったのは、経営理論を重視しているということでした。企業経営の実務家は、学者やコンサルの方々とは違い理論は重視せず、現実的な実践主義者なのではないかと想像していましたが、まったく検討違いで、組織原則と呼ばれる「専門化の原則」、「命令一元化の原則」、「権限・責任一致の原則」、「統制範囲の原則」についても触れ、聴講者にも問いかけられていました。

 私は、理論は実務に役に立たないものだと軽視していたわけではありません。
 自分たちは理論などにとらわれていないと思っている実務家は、遠い昔の名前すら忘れられてしまった三流学者の説に従っているだけのことが多い。
ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』から
 
 ケインズの言葉にもあるように、最新の考え方の勉強もせずして、立派に実務ができているなどと自惚れていてはいけないということでしょう。そういう意味では、単に、私に理論面での勉強が不足しているだけのことであって、溝口氏の該博な理論面における知識も理論を重視しているからというわけではないのかもしれません。

 さて、溝口氏の講演は「立志の経営」で始まりました。私の場合、社会の役に立つ政策の公平無私の立場からの提言が公務員志望の動機でした。こうした思いだけでは、ことは済みません。自分の思いの実現のためには、行動を起こすことが必要です。行動が環境の変化につながり、行動を継続することによって初めて成果が生まれます。失敗したとしても、行動し続ける限り、失敗はありません。

 講演では、「組織存続の戦術」の中の一つとして「競争上の優位性」について触れられました。これは、私もその思想を行政組織に導入できないかという発想(資源ベースの自治体人事戦略)を持つ、リソースベース(Resouce-based View)の考え方です。希少で真似るのが難しい経営資源が競争優位の源泉であるという考え方です。溝口氏は、民間企業の例として、ソニーの革新、トヨタの営業力などの例を挙げられた上で、「一番」になることの大切さを分かり易く、かつ、説得力のある方法で説明されていました。

 また、「革新」について話されたときには、常に新しいものの開発に取り組むことの大切さを強調されていました。これは行政においても当てはまります。常に社会に目を向け、市民の声に耳を傾け、行政として取り組むべき問題点を探り、状況に対応した課題に施策を打っていく必要があります。ただ、民間では利益を求めることから「古いものを棄てる」ことができますが、行政の場合はこれは必ずしもうまく行きません。これまで行政が行ってきて古くなったもの、有用度が低下したものについても、それを必要としている市民の方がいる限りにおいて、行政はこれを止めることができません。もちろん、その行政サービスの提供主体を替えることも一つの手法ではあります。

 この講演は、幹部職員を対象にしたものであり、私には聴講の機会はありませんでしたが、溝口氏は講演を録音させて欲しいという私の依頼を快諾してくださいました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。
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プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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