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2011/01
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オペラ座の怪人
オペラ座の怪人 劇団四季オペラ座の怪人の観劇に名古屋まで行ってきました。
 予定では、前日金曜日の夜に名古屋で勉強会の新年会があったので、それに参加し、そのまま名古屋に泊まって翌日の観劇に備えるつもりでしたが、急な仕事が入り金曜日の新年会は残念ながら参加できませんでした。

 劇団四季のオペラ座の怪人は、「素晴らしい」の一言でした。
 席はV-15でした。これはB席で比較的安い席なのですが非常によく見えました。また、チケットを購入する際には、この席からは一部演出が見にくいという注意をチケットセンターのかたから頂いていました。そういう配慮もうれしく、よいサービスだと思いました。
 ステージは、まるで映画のスクリーンのような別世界で、もちろんライブですから3D映像など比べ物にならない臨場感です。演出も凝っていて素晴らしい。照明も計算し尽くされています。

 何よりも素晴らしかったのは、怪人役を演じた高井治さんの演技力と歌唱力です。高井さんは「10年に一人の声」と評価される美声の持ち主で、その声のよさと歌唱力の素晴らしさは知っていましたが、私は、その高い歌唱力以上に、高井さんの役柄を解釈し、それを表現し切る演技力に超人的なものを感じました。
 高井さんは、昨年12月17日に金曜ロードショーで放送されたオペラ座の怪人 (2004年の映画)でもファントムの声をやっていましたね。

 音楽にしても、スポーツにしても、やはりテレビで観るよりも実際に生で観るのには及びません。また観にいきたいと思いますし、四季の会に入会したくなりました。「オペラ座の怪人」の名古屋公演は、残念ながら1月30日に千秋楽を迎えます。高井さんのオペラ座の怪人が、名古屋という近場で観られなくなるのは残念です。
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年始の読書
蜆塚中学校
 今日は、私が卒業した蜆塚中学校へ行ってきました。そこでこの写真を撮って「蜆広会」のメンバーへあけおめ・メールをしました。

 また、年末年始の休日を利用して、本を読んでいます。藪中三十二国家の命運」(新潮社)、岸宣仁財務官僚の出世と人事」(文芸春秋)、そして細谷雄一倫理的な戦争」(慶応大学出版会)です。
 
 藪中前次官は、著書の第4章「外交交渉の要諦」の中で六つの点を挙げていますが、その筆頭に「敵を知り、己を知る」ことを挙げておられます。私のこの孫子の言葉をもじって、人事をやる上では「職を知り、人を知らば百戦危うからず」(2008/08/24)と言いました。「敵を知り、己を知る」のは勝つためではなく、負けないための基本です。

 岸宣仁氏の「財務官僚の出世と人事」の第6章「入省成績と出世の相関関係」では、「主計にあらずんば人にあらず」という財務省において、主計から異動した途端にやる気を失っていく職員が多いことに触れ、そうした方々の処遇に問題があることを指摘しています。地方自治体でも同じようなことが言われています。どこの組織にもエリートコースというものがあり、地方自治体では「人事」「財政」「企画」といった管理部門の部署がそれに当たります。終身雇用制の役所では、こうした人事のコースは、キャリア形成と密接な関係があり、それが職員のモチベーションを維持していく上で非常に重要な位置を占めています。中には「管理部門と現場」との関係を卑屈で屈折した見方をする人もいますが、人事という組織の大局をこのような軽率な一般化の下に捉えることは適当ではありません。
 また、キャリア形成が単線型の出世主義的なものだけでなく、複線型にしていくことも人事の課題です。財務省のように次官の椅子を求めてほとんどの職員ががんばるというシステムも人事管理をする上では楽でしょうが、地方自治体には、もっと多様なキャリア形成が求められています。

 終身雇用制の中では、組織内での職務経歴がキャリア形成に大きな意味を持つことは当然です。事務次官という一つの椅子に対しては、一定のコースのようなものができるのは仕方のないことです。しかし、椅子は一つである必要はありません。従来の単線型キャリア形成は、人事管理をする上で非常に楽ですが、人材の有効活用と高齢化していく組織の活性化のためにも、複線型人事制度の構築など人事屋にとって喫緊の課題を避けて通ることはできません。

 それから、細谷雄一先生の著書は、どれを取ってもおもしろく読めます。「倫理的な戦争」も例外ではありません。トニー・ブレアが自分の理念に基づく政策を国内と国際社会の中で合意形成して実現していく、というスケールの大きな話の検証をした本です。
 政治家には、この「理念」が求められると思います。公務員には、どのような理念が求められるのでしょうか。
プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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