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分限処分の指針
寝屋川市:勤務態度改善へ処分の指針施行 /大阪
毎日新聞 2008/10/2 地方版
寝屋川市は、勤務態度が改善しない職員を免職などにする「分限処分の指針」(PDF)を策定し、1日から施行した。「公務員は仕事をしなくてもクビにならない」とのイメージを払しょくし、職員の意識改革を目指す。市によると、分限処分の詳細な手続きまでマニュアル化するのは、全国的にも珍しいという。


 公務員は身分保障されていますが、クビになる時代がやってきたと言えるかもしれません。
 以前、鳥取県などでは人事考課の評価結果に基づき、分限免職をした例があると聞いています。公務員の身分保障の目的を考えれば、不適格者等がクビになるのは当然のことです。ただ、分限処分が任命権者や政治家の恣意や私情で行われることのないよう基準や手続を明確にしておく必要があります。改正地方公務員法の施行を待つまでもなく、これは世の趨勢でしょう。

(参考)
粕屋町「粕屋町分限処分の指針
神戸市「継続的な指導を要する職員への対応に関する要綱」及び「神戸市職員分限処分の指針」の策定について(PDF)
人事院「分限処分の指針に関する通知について
人事院「国家公務員の分限制度について」(PDF)
横浜市「分限免職を含めた対応の明確化」(PDF)
京都市「京都市職員の分限免職の基準等に関する要綱」(PDF)
行政マン・コーチの最初の一歩「和歌山県の分限基準」(ブログ記事)
町村会「職員の分限に関する条例の取扱基準
八戸圏域水道企業団職員の分限に関する基準、手続及び効果に関する条例」(PDF)
滋賀自治労連「自治体労働者の「能力・成果主義」人事評価制度を考える」(PDF)
(記事続き) 
 これまで、不祥事を起こした職員は免職を含む「懲戒処分」にしてきたが、遅刻早退を繰り返したり、上司から指示された業務をしないなど勤務態度が悪い職員を処分する明確なルールはなかった。

 指針では勤務態度が悪い職員を、上司からの報告を基に「指導対象職員」に指定し、6カ月の個別指導を行う。改まらない場合は警告書を出し、さらに3カ月の再指導期間中にも改善されない場合は、人事審査委員会を開いて免職や降任の処分とする。また、病気休職を繰り返したり、市からの受診命令に従わない職員も免職・降任の対象となる。

 市人事室は「あくまで職員の勤務態度改善が目的だが、少数精鋭の組織確立を目指したい」としている。【平野光芳】

毎日新聞 2008年10月2日 地方版
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(非公開コメント受付中)

まあ
政治的な理由で免職されないという趣旨を絶対に免職されないとはき違えた結果ですね。
> WHY様

ご無沙汰しております。
役人は政治的な理由でクビを切られたり、更迭されるような大物ばかりではありません。
民間でも合理的な理由もなくクビにするのは難しいですし、民間でも共通の課題でしょう。
勤務態度
 ひさびさの訪問です。そうですねえ~、勤務態度でクビとなると、空き時間に昼寝は出来ませんね。しかし昼休みに質問に来る生徒を相手しないで、休養室で休む権利を主張したくはないと思います。難しいのは仕事の達成度でしょう。
 授業の出来ない(最近の調査で指導力不足と言われているのが20年以上のベテランが多いというのは、残念な結果ですが、一部当を得ていると思います。なぜなら生徒は大人しく座って授業を聞くものだという固定観念を持っている先生は生徒との闘いをさけますから・・。)その程度をしっかり把握して、指導し、改善が見られなかったら、免職もやむなしというのですが、その程度が難しいです。教科主任として指導しましたが、授業ノートさえ作らずに授業に行ってオタオタしている人は、結局僕のアドヴァイスをまったく受け付けませんでした。よくわかりません。つまりクビにはならないとタカをくくっているのでしょう。生徒が本当に可哀想です。
> 勤務態度
> hide様

ご無沙汰しております。弟君とは、近々お会いすることがあろうかと思います。

さて、勤務態度云々ですが、これは「程度」の問題であり、目標管理でいうところの「定性的」な課題であろうかと思います。
具体的な指標のないところでの分限処分の判断は非常な困難を伴うでしょう。
しかし、こういう難しい点で突き詰めていけば、指導すべき点や改善すべき点を今まで以上に具体的に明示できるという成果を生むだろうという期待もあります。
目的は職員をクビにするところにあるわけではなく、職員の育成ですから。
育成
 ご存じのように、中高年の教員が指導できないわけで、彼らを”育成”するのは、首をかしげる人も多いのではと思われます。しかし、いくら定年間近だとは言え、クビになるのは嫌でしょうから(退職金がすごく変わる)、チャンスがあれば何とか留まろうとするでしょう。しかし悲しいかな。長年積み重ねてきた勤務姿勢はおいそれとあらためることが出来ず、周りはあれでいいのかと思い、管理職は苦虫を噛みつぶした顔で、クビにはでlきないという状況が続く、というのが実情です。具体的なことを指導しても、本人が自分を変える気でやらないとこうなりますね。
> 育成
> 中高年の教員が指導できないわけで、彼らを”育成”するのは

指導力不足教員って、中高年なんですか。
中高年に至る前までに何らかの措置はできなかったのでしょうか。
逆に中高年教員に求められる新たなスキル等があるのでしょうか。
教員の免許更新制度もそういうところと関係があるのでしょうか。
また勉強してみます。
柔軟性
 おそらく自治体の職員の仕事とも関連すると思うので付け加えます。旧来の”先生の仕事”と今はずいぶん変わってきています。生徒の質の変化が最も大きい要因ですが、授業の進め方や、学級運営など、次々と新しいアイデアを出さないと打開できない問題がいくつかあります。中高年の教員は柔軟性に欠けるのでしょう。戦前生まれの人達の持つ、良い意味での頑固さを持ってはいるのですが、それがあまり評価されていません。役所でもただ言われたことをやっていれば地元住民のニーズに応えることが出来るとは思いません。もちろん事務処理を迅速かつ円滑にこなした上での話ですが・・。その意味で言うと若い人は、ポリシーはあまりありませんが柔軟性には富んでいると思います。だから若いうちに、諸外国の公務員の実態を勉強してもらうことは大切だと思います。
課題発見力と政策
> 森田先輩様

> 次々と新しいアイデアを出さないと打開できない問題がいくつかあります。

これは行政においても同様で、おっしゃるとおりだと思います。
ただ、行政分野において教育分野と異なる状況にある点が2つあります。
一つは、行政では若手も中高年も頑張っているという点です。
もう一つの点については、メールかチャットでまた日仏間議論を展開しましょう。v-290
プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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