働き方の見直し紹介 静岡労働局
2009-01-04(Sun)

写真は「The Weathercock」から「Happy New Year 2009」
by Hideki Takada, ex. HM Treasury
Richmond riverside upon Thames, May 2008
働き方の見直し紹介 静岡労働局、提言書まとめる
静岡新聞 2009/01/01
ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の実現に向け、静岡労働局は、地域の特性に応じた働き方の見直しや家庭生活の過ごし方などを紹介する提言書をまとめた。職場や家庭の実情に合わせて対応できるよう入門、基本、応用の3段階に分けて具体的な取り組みを記載したのが特徴。近くパンフレットを作製し、各地のハローワークや労働基準監督署などを通じて配布する。
県内の労働者の所定外労働時間が全国で3番目に長いなど、依然として長時間労働の傾向が強いことから、毎週水曜日を「しずおかノー残業デー」に提唱。
労使それぞれの立場での取り組みとして、
(1)職場意識・風土の改革
(2)年次有給休暇の取得促進
(3)父親の子育て参加―などを掲げた。
全国や県内の先駆的な事例を盛り込み、人材定着や社員の士気向上など実際の効果も紹介している。
提言書は、労使代表や有識者らで組織する「しずおか仕事と生活の調和推進会議」の意見を踏まえて策定した。会議の委員10人にもさまざまな機会を利用して広報活動に協力してもらうという。
県内の労働者の所定外労働時間が全国で3番目に長いなど、依然として長時間労働の傾向が強いことから、毎週水曜日を「しずおかノー残業デー」に提唱。
労使それぞれの立場での取り組みとして、
(1)職場意識・風土の改革
(2)年次有給休暇の取得促進
(3)父親の子育て参加―などを掲げた。
全国や県内の先駆的な事例を盛り込み、人材定着や社員の士気向上など実際の効果も紹介している。
提言書は、労使代表や有識者らで組織する「しずおか仕事と生活の調和推進会議」の意見を踏まえて策定した。会議の委員10人にもさまざまな機会を利用して広報活動に協力してもらうという。
有用な資料となりそうです。私もハローワーク磐田へパンフレットを取りに行って来ることとしましょう。
さて、本市の場合は、第4金曜日を全庁的なノー残業デーとし、その他月に一回、各課でノー残業デーを設定することになっています。労働安全衛生の面からも必要な取り組みです。
以前も取り上げましたが、時短条例を提出している自治体では、市民の方の理解を得ること以上に、市民感情として受け入れられないということに難しさがあるようです。そこで、統計数値(PDF)を見ると、
2004 年(平成 16 年)の、我が国の労働者の週労働時間は厚生労働省の「毎月勤労統計調査」では38.7 時間であり、欧米先進国とほぼ同様の労働時間であるが、総務省の「労働力調査」によれば 43.5時間となっている。
五十嵐吉郎「「時間」の使い方 国際比較を中心として」から
五十嵐吉郎「「時間」の使い方 国際比較を中心として」から
日本の週労働時間と欧米のそれとの差が5~6時間ならば、日本の労働時間が必ずしも特出して長いわけではないでしょう。また、欧米との比較においての労働時間の長短によって、市民感情が許さないということではないと思います。国際比較がどうであれ、人事院の統計数値がどうであれ、民間ではそれが実感できない。実際には労働時間、拘束時間を長く感じていては、欧米社会のような生活の豊かさを実感できないでしょう。
静岡労働局の提言では、「職場意識・風土の改革」を指摘しています。時短条例の件に関して、私は日本の組織における労働環境の難しさを感じました。
ノー残業デーなどというものもなく定時退庁し、テムズ川のほとりを散歩しながらの帰路、たまにはパブに寄って1パイントのエールを飲んでからフラットへ。そんな生活ができるロンドンのビジネスマンが羨ましいです。
安全衛生や労働者の生産性とかいう難しい話ではなく、そういう生活が送れるということで、人間として豊かな人生を送っているということであり、単にそれだけで価値がある、と私は思います。
今年の夏、義理の母に会うためイングランドへ行く予定です。機会があれば、一度でいいから、この写真の場所を散歩してみたいものです。
(参考)
五十嵐吉郎「「時間」の使い方 国際比較を中心として」(PDF)
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