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交渉ごとをしていて、思ったこと
六義園
写真は「日英行政官日記」から「教会でのコンサート
by Hideki Takada, ex. HMT

外交官を志した学生時代に行ったところ -
幣原喜重郎の縁の公園で by 曽野田欣也



 交渉の辛さは、交渉内容に自分の価値観は関係ない、ということかもしれません。それは、上意下達でいれば責任を取らなくても良い、という気楽さの代償かもしれません。しかし、そもそも他人の意思を違う他人に伝えることは、同じ言語を使う人間同士であっても困難なことであることを自覚すべきです。

 私がその立場において上意を下達する際に気をつけているのは、上意の言外の「思い」を下に伝えることです。上の言葉を一字一句間違えずに伝えることも重要ですが、地位が高くなればなるほど、その人の考え方は、抽象的になっていくものです。その抽象的な思いをイメージ通りに伝えられるのは、必ずしも一字一句の正確な言葉とは限らないと思っています。下意を上へ伝える場合も同様です。地位が高い人は、それより下の人たちの具体的な苦労を知ろうとしても、判断を下す際は異なる視点から下します。ですから、上の人と話す場合は、細々と具体的なことを話すより、他に伝える言葉はあると思います。言い換えれば、それが上の人たちに伝えるべき下の人たちの「思い」です。

 社会は特定の成果を安定的かつ継続的に供給するため、人に組織で仕事をすることを求め、組織は構成員に個々の役割を与えます。組織では、一人ひとりがその役割を果たすことが重要です。役割の果たし方には巧拙があり、それが組織における個人の評価となります。
 さて、組織の中に何かの中間に立って橋渡しをする役割がある場合、中間に立つ者とその上位の者との間には信頼関係がなければいけませんし、また、中間に立つ者と下位の者との間にも同様に信頼関係が必要です。
 信無くば立たず。と言います。その信が自分の信でなくても、組織人としては立たねばなりません。中間に立つ者としての信は、その役割に対する信念であり、伝えるべき内容の是非ではありません。私はそう思っています。
 立場が違えば、主張が異なることは当然であり、それはお互いに認め合わなければいけません。しかし、上位の者にしろ、下位の者にしろ、伝えるべき内容を時と場合により使い分ける者は、結局は誰からも信頼されなくなるでしょう。信頼されなければ、異なる利害の調整という、困難ではあるが、やりがいのある職責を担うことはできないでしょう。信頼できる人間でなければ、そういう立場は任せられません。
 以上のことは、上下関係の場合に限らず、フラットな関係においても、横のつながりであっても人間である限り私は同じだと思います。
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(非公開コメント受付中)

同感です
近隣の同規模自治体の人事担当です。当市も交渉を終えましたが、一方的に切り下げるだけで前進するものも提示できず、なかなかつらい立場です。
そうした中だからこそ、信頼関係は重要だと思います。まったく同感です。

(ちなみに本日は、交渉も終わって一段落したので代休です。)
Re: 同感です
R@K様

訪問&コメントありがとうございます。

> まったく同感です。

初めまして(でしょうか?)
私は平成7年に組合執行部で自治研対策部長、平成8年に教育宣伝部長をやったのですが、平成8年には人事考課制度が導入されました。
今は、その人事考課制度の担当部署にいるのは何となく皮肉です。
組合役員と人事当局の両方の立場を経験できたのは大変ですが、良かったと思います。
同じような身の上です
ごめんなさい。書き忘れました。初めてのコメントです。ただ、訪問は初めてではありません。「ある地方公務員の隠れ家」の頃から愛読させていただいています。

なお、私も組合の役員をやっていましたが、なぜか人事課につれてこられました。時代の流れに飲み込まれ、平成18年度から新しい勤務評定制度の策定作業を行っています。例の給与構造改革への対応です。人材育成のツールであることを主に押し出し、試行を重ねつつ制度自体はほぼ固まりつつありますが、具体的な給与処遇も真剣に考えねばならない時期まで来てしまいました。現在は、評価点の数学的調整法を、久保淳志先生の本をネタに組み立て中です。

今後とも、いろいろと勉強させてください。よろしくお願いします。
re:同じような身の上です
R@K様

旧ブログからの読者の方と聞いて恐縮しています。ありがとうございます。

> 私も組合の役員をやっていましたが

そうですか。
両方の立場を知っていると、人事側ではやりにくいと思いませんか。


> 評価点の数学的調整法

良い案ができたら教えてください。
私は、自称「ノミネート制」という手法を検討しています。
また、人事考課制度が育成ツールとして浸透させ、この運用を通じて職員のコミットメントを引き出すには、考課結果を給与面に反映する前までに、その運用を確立させておく必要がある、と考えています。
この点に関しては、「政策空間」への「資源ベース論」関係の寄稿で簡単に触れています。

今後ともよろしくお願いいたします。
プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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