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値下げ戦術に対する価格据置き戦略の勝算
安い牛丼、なんで値段が下げられるの?
2009年12月17日 exciteコネタ
 牛丼の値下げが大手2社ではじまった。一方、吉野家は価格据え置き。
 値段を下げる会社と、下げない会社。どこを削ると値段が下げられるのか、値下げの理由を聞いてみた。
 おもしろい記事がありました。
 財政事業が厳しい昨今の自治体においても参考になるのではないかと思い、読んでみました。

牛丼並が280円の「すき家」の回答
「グループ3700店舗、すき家だけでも1350店舗もあるので、とにかくたくさん食材を仕入れられるんですよ。だから規模のスケールメリットによって、調達を工夫できるので今回の値下げになりました」

 説得力がないと思いませんか?その程度の工夫ならば、最初から実行して利潤率を上げれた方が良いと考えるからです。

味噌汁つきの並が320円の「松屋」の回答
「松屋では、特に値下げしたからといって、史上最高のタレも含めて食材はまったく変えてないんですよ」とのお答えが。そのぶん「牛めしは調理が簡単なので、店の作業効率がよくなり生産性が向上する」から大丈夫ということらしいです。(注:松屋では牛丼=牛めしです)

 これは論点がすげ替えられており、「なぜ、値段が下げられるのか」という問いに答えていません。調理が簡単なので、店の作業効率がよくなり生産性が向上する、と回答もしていますが、これも説得力がありません。調理が簡単ならば、効率化できる作業工程そのものが少ないはずです。

値段を下げない並が380円の「吉野家」の回答
「伝統の味を守っていくのが吉野家の方針だから、値下げの予定はないです」

 値下げをしない吉野家に、値段を下げるヒントが隠されているような感じがします。つまり、他社はコストを下げるために、食材や調理法を変えているのではないか、ということです。記事中にもありますが、吉野家は以前、狂牛病で従来からの輸入先の牛肉が規制されていた時期には、他に調達先を求めず豚ドンを開発しました。輸入元を変えると、味が変わるからというこだわりが理由でした。肉と米が主な材料ですが、タレの調味料にもコストはかかっています。この面での調味料等の仕入先をかえている可能性もあります。こうしたコスト削減策により、味に変化はあるのでしょうか。週末には、牛丼の食べ歩きをして、味に変化がないかどうか確かめてみようと思います。

 効率化の分が純粋に値段に跳ね返っているわけではなく、利潤率は一定と仮定すべきかもしれませんが、それを下げるという手が使われていることもあるかもしれません。値段を下げることにより、需要が高まることが期待できます。マーケットにおける総需要が一定であると仮定した場合、値段を下げない吉野家は、値段を下げた店に顧客を奪われることになります。利潤率を下げることにより、食材や調理法等を替えず、つまり、味を変えずに値段を変える事ができます。また、他店との価格差が小さくなることにより、吉野家から他店に客が流れるのをある程度抑止することができるとも想定できます。そのように考えれば、利潤率を下げる戦術は吉野家では採用しても良いと思われます。価格を据え置くという吉野家に、勝算はあるのでしょうか。その大戦略についてホンネのところを聞きたいものです。いずれにせよ、どの会社も手のうちを明かさないというのが、真実でしょう。

 さて、競争がないと言われる行政サービスに携わる我々公務員は、他自治体との比較において、より良いサービスをより廉価で提供できるよう考えなければいけません。財政状況が厳しい折、我々公務員はどのような取組みをするべきかの参考にするため、この不景気における民間の苦労と努力についてお話をうかがってみたいものです。
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プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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