16年前のフロッピィディスク
2009-12-30(Wed)

16年前の給与事務と今のそれとを比べると、まさしく隔世の感があります。16年前の給与事務は、今ほど煩雑ではありませんでした。合併して職員数が増えた事の影響もあるでしょうが、育児休業等の制度が普及して利用者が増えたりして、任用等の人事に係る制度面が給与計算に影響を与えるケースが格段に多くなって来ています。
16年前より楽になった面もあります。私の時代は、給料の減額は手計算で行っていましたが、今ではパソコン上で、プログラムのUIの必要項目を埋めるだけで、給与は自動計算されます。そういえば、昔は、データ変更は、パソコン上で自分が行うのではなく、総務課の情報管理係にいるパンチャーさんに入力票を渡してお願いしていました。また、当時はレーザープリンターなどなく、すべてドットプリンターでしたから、縦線のある印刷には非常に時間がかかったものです。
データのやり取りや単純な計算は、パソコンがやってくれる時代になりました。事務の人的な負担が軽減され、処理が高速化されています。その代わり、制度的には様々なパターンがあって、昔では想像もつかないような例外的な取扱いをすることもあります。同じ給与支給事務といっても、今の担当者の事務レベルは昔に比べ遥かに高度化してます。また、給与だけではなく、任用など他の人事制度との情報共有が不可欠で、担当者間での連絡調整を密にする必要があります。
昔、自分がした仕事を今と比べて「楽だった」というのは気が引けますので言いませんが、総合的に考えて、今の同じ担当者の仕事は「楽ではない」と言えます。
思えば、16年前は「給与事務は男性職員が担当するもの」というような不文律があったような気がします。私は当然男ですし、私の前任も後任も男でした。私の記憶する限り、旧磐田市の系譜を辿ると、今の給与担当者は、初めての女性職員になります。共生社会というのでしょうか。性別による仕事上の役割分担という意識も、段々となくなって来ているようです。
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