人事評価に中長期的な視点
2008-03-18(Tue)

写真は「イングランド 写真の日々」から「Lambing Season Soon!」 by ukphotography
キャリア組10数人を地方配属へ 40代中心に 農水省
asahi.com 2008年03月18日19時46分
農林水産省は、4月の人事異動で国家公務員試験1種採用の「キャリア組」職員十数人を地方で勤務させる。40代が中心で、県庁所在地にある地方農政事務所に配属する予定。
「現場を知らずに政策をつくっている」などと批判されてきたためで、キャリアをこれだけまとめて地方に置くのは同省では初めてという。
「現場を知らずに政策をつくっている」などと批判されてきたためで、キャリアをこれだけまとめて地方に置くのは同省では初めてという。
「現場を知らないで○○をする」という批判は役所内でよく聞きます。
市役所でも人事課や財政課のような内部管理部門にいる者は、事業部門の職員からこのような指摘をしばしばされます。
最近では、行革課がこの点で「現場」のヤリダマに挙げられていると言っても良いでしょう。
採用後10年間は、人事異動により様々な現場を経験させ、現場感覚を持った幹部候補者を育成していくことは人事の役割です。
私は、中堅以降の職員については、当該職員の携わった政策評価を人事評価の一つの基準にするのも良いのではないかと考えています。
それぞれの職位ごとの役割を明確にし、個々の政策(立案・遂行)にどれだけ貢献したかによって評価をします。
管理監督職員は、人を束ねることが重要な役割ですが、「人の管理」や「進捗管理」に目が向きがちで、束ねるべき係や課といった組織体が立案したり遂行したりしていく政策あるいは政策の結果や社会的効果が計測され、それにより職員が評価されることはありません。
ただ、この方法は、現在の単年度評価には馴染みませんので、この視点を実現するためには、複数年度評価を人事評価制度に加える必要があります。
これには、人事考課制度の再構築が必要です。
スポンサーサイト