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管理職は暇なほうがいい
 以前、私の上司で「管理職は暇なほうがいい」と言っていた課長がいました。
 これはそのとおりだと思います。なぜなら、管理職は、部下の仕事の進捗管理を含め、みんなが汗を流しながら働くのを見守るのが役割だからです。また、不測の事態に対応することもあります。そして、何より重要なのは、部下が決められたことを進めている一方で、上司は、その先のことを考えることです。

 岡本全勝さんも次のように述べられています。
 被災者支援の仕事をしていて、常に考え、悩んでいることがあります。それは、「今、私たちの仕事で欠けていることは、何だろうか」と「次に、必要な仕事は、何だろうか」ということです。
 (中略)
 責任者としての私が考えなければならないことは、「今できていないこと」の拾い上げです。そして、「次にすべきこと」の手配です。これは、難しいですね。あることの評価でなく、無いことの想像ですから。いろんな方面から情報を集め、今の仕事から少し距離を置いて、そして例えば2週間や1か月後の状態を想像しながら、考えるしかないです。構想力が問われます。課題がわかれば、次にはそのための職員配置を考え、工程表を立てることができます。それは、大まかな方向を示せば、参事官たちが考えてくれます。

(引用)
岡本全勝のページ(2011年5月15日)

 管理職の仕事は、抽象的かつ論理的な思考力が必要とされると私は思っています。管理職が事務的なことに忙しくては、これを使った本来の役割が果たせない。この役割を果たすため、という意味で、「管理職は暇なほうがいい」と言えると思います。
 しかし、これを文字通り「暇なほうがいい」と捉え、本当に何もしない管理職の人もいるらしいです。そんなに暇にしていて、一体何を考えているのかと思えば、課題があっても、それに「取り組まないでも済む」理由を考えているそうです。そして、議会になると、日ごろの定型業務に忙しい部下の尻を叩いて、議会資料を作らせ、文章の枝葉末節をチェックするそうです。それはそれで大事なポイントですが、管理職として大局を見極めていません。
 私は、そのような上司に巡り会ったことがないので幸運でした。
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プロフィール

きんた

Author:きんた
Yahooブログ「ある地方公務員の隠れ家」(since 2007/2/24)から移転しました。

【自己紹介】
・1964年 静岡県浜松市生まれ

【趣旨】
まちづくりと公共政策について考えます。
本ブログは私的なものであり、私の所属する組織の見解を反映するものではありません。

【論文等】
政策空間 2007年10月
複線型人事は新たなモチベーション創出への挑戦
政策空間 2009年2月
資源ベース理論による自治体人事戦略の構築

【連絡先】
下のメールフォームからお願いします。

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